ハーネスチェッカー CN-50

本機はワイヤーハーネスなどを対象としたオープン・ショート検査装置です。断線、短絡、誤配線などを検出可能です。

仕様

検査ピン数		50ch *1
判定閾値	ショート判定	0.5KΩ以下
判定閾値	オープン判定	1.5KΩ以上
検査開始モード		オートスタート、マニュアルスタート *2
試験電圧		DC3.3V/5V
検査機能		・良品配線を記憶後、検査対象物との比較判定・配線データに基づく検査対象物の判定・ステップ検査・検査ログ保存
検査端子用コネクタ		50極MILコネクタ
ユーザインターフェース		・キャラクター液晶表示器（16文字×2行）・判定結果表示用LED（OK/NG）・ブザー・操作ボタン
外部インターフェース		START/OK/NG　※無電圧接点（フォトカプラ）
PCインターフェース		USB microBコネクタ
電源		ACアダプタ（DC9V）
外形寸法		W200×D150×H40（突起部を除く）

[ 備考 ]

*1 複数台連結して検査ピン数の拡張が可能です（最大6台）
*2 連結動作時にはマニュアルスタートのみ有効

機能一覧

検査手順

検査方法は、まず正解となるデータの設定から開始します。良品サンプルの読み込み、もしくは配線データファイルのロードの2つの方法から選択可能です。次に検査対象品（ワーク）を接続して検査を実行します。本機では検査スタートをオート・マニュアルのいずれかを選択可能です。オートスタート選択時、ワークの繋ぎ替えを自動検知して検査をスタートします。
内蔵ストレージ

本体には各種データファイルを保管しておくためのストレージを内蔵しています。USBケーブルでPCと接続後、通信設定を有効にすると、PC側ではリムーバブルディスクとして認識されます。フォルダを開いた後、通常のドラッグ&ドロップ操作等で配線データファイルの読み出し、書き出し等が可能です。
配線データファイル

正解となる結線情報を定義したCSV形式のファイルです。複数のファイルを保存可能です。

検査ログの保存内容
- 検査日時
- 検査結果（OK/NG）
ログ保存は有効／無効の設定が可能です。
ステップ検査定義ファイル

検査項目が複数に渡る場合、ステップ毎に異なる配線データを呼び出して検査を行う事が可能です。（最大100ステップ）
検査可能な結線パターン

下記例の通り、いずれの結線パターンについても検査対応可能です。
チャンネル拡張

本体間を通信ケーブルで接続することにより、検査ピン数を拡張可能です。
- 最大接続台数は6台です
- 拡張時の検査スタート条件は、マニュアルスタートのみになります。
- 通信ケーブルはオプションとなります。
外部I/O

外部機器とインターフェースするためのコネクタを用意しています。信号は次の通りです。
［検査スタート/OK/NG］（暫定）
- 信号はフォトカプラで絶縁されています。
- 仕様は別途ご相談によりカスタマイズ可能です。
（例）
- OK信号はワンショット
- NG信号はリセットしない限り出力し続ける

検査開始モード

検査開始モードはマニュアルスタート、オートスタートのいずれかを選択可能です。オートスタートは更にSTANDARD（標準）とEVALUATION（評価用）に分類されます。

マニュアルスタート

フロントパネルのSTARTボタン押下で検査をスタートします。
オートスタート（STANDARD）

オートスタートは、こちらのモードが標準機能となります。
※検査開始前、ワークは完全に本体から外れている必要があります。
オートスタート（EVALUATION）

こちらは、接続の差分を検出することで検査スタートします。

ワーク接続時、タイムオーバーによりNGが発生した際、STANDARDモードでは一度両側のコネクタを引き抜く必要があります。作業時に片側のコネクタを差し込む際、タイムアウトした場合でも、片側のみ挿し直すことで再検査スタートが可能となります。